2020年8月11日  教育長に要望書を提出しました

 この春、新県立図書館建設見直しの方針が出ましたが、当会としては、危機の時代にこそ、すべての世代に心身の支えとなる読書の喜びを提供し、必要な情報に接することができる図書館の存在価値が増したと考えています。   一方、デジタル化が進み新たな時代を迎えようとしている今、アフターコロナ、ウイズコロナに対応できる新たな図書館像も考え直す必要もあるかと思います。そこで、コロナ禍の時代であっても新県立図書館建設計画が後退することのないことを願い、知事、教育長、県議会議長あての下記の要望書を教育長に手渡しし、教育長からも、前向きなご理解を示すお話が伺えました。

要望書PDFはこちら→新県立図書館連名要望書(8月11日提出)

 

2020年8月11日

静岡県知事   川勝 平太 様
静岡県教育長  木苗 直秀 様
静岡県議会議長 山田  誠 様

 新たな静岡県立図書館を望む会

代表  満井 義政

新たな静岡県立図書館についての要望書

 静岡県の図書館の振興につきましては、いつもご尽力をいただき感謝申し上げます。県教育委員会による直営での県立図書館新館建設計画も進み、次年度の司書職採用も実現の運びとなり、私たちも大変有難く思っています。しかし、6月11日付の静岡新聞などの報道によると、新静岡県立中央図書館の建設もコロナ禍の財政ひっ迫で「計画見直し」になったとのことで、私たちも心配しています。建設が延びることは、静岡県の生涯学習、社会教育、学校教育支援にも大きな影響を与えることになると思います。厳しい状況ではありますが、新しい県立図書館が計画どおり、かつ、可能な限り早期に実現することを願って、下記の項目を要望いたします。

                記

1 「新県立中央図書館基本計画」に沿った新県立図書館の早期実現

 老朽化の著しい現在の県立図書館は床のひび割れを補修したとはいえ、書庫の狭隘化のため87万冊の蔵書のうち20万冊はいまだに使えず、県民へのサービスばかりか市町立図書館への支援も十分には行えない状況にあります。

 今回、コロナ禍でやむなく利用が制約されたことで、すべての人に日常的に読む楽しさと知る喜びを保障する図書館の存在価値とともに、県民が出会い、交わり、新しい文化を育む図書館の必要性も再認識されました。基本計画どおりの面積を確保し、新県立図書館の建設を遅らせることなく進めてください。

2 県立図書館として県内市町立図書館を補完し、県民のニーズに応えるための資料費の確保と、それに沿った新たな資料収集計画の策定

 今春当会が実施したアンケートからも、市町立図書館からの県立図書館への信頼と期待の大きさがくみ取れました。県全体での図書館サービス水準を維持し、県民の知的環境を底上げしていくためには、県立図書館を中心としたネットワークの確立による市町立図書館支援がこれまで以上に重要となります。そして、そのために不可欠な新たな県立図書館にふさわしい資料費の確保と新たな資料収集計画の策定を求めます。

3 感染症流行や自然災害などの危機を乗り越える先進的な図書館サービスを可能にする体制と建築

 危機の局面においてこそ、情報と資料の収集・発信基地となり交流の場となる図書館を必要とします。

 コロナ禍後の時代においてはデジタル化の環境が身近になると言われていますが、市町立図書館ではそれに即応することが難しいため、県立図書館がその機能を担うことで、すべての県民が市町立図書館を通じて高度な情報サービスを享受することが可能となります。

 一方、今まで以上に、多様な本や情報に直接触れたり、それらを介した人との出会いと交流の必要性が高くなることも予想され、その対応も期待されています。

 社会教育、生涯学習の場としては勿論、新しいニーズにも応えられる新しい県立図書館の建設に、静岡県の叡智が発揮されますことを強く願います。

 

連絡先 静岡図書館友の会 代表 田中 文雄

(事務局携帯)080-6910-9434

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